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B.11 ndspell

‘ndspell’ は、Lookup でスペルチェックを行なうための検索エージェントです。他のエージェントで独自にスペルチェックを行なわずとも、ndspell がそれを処理して自動的に再検索を行なってくれます。また、スペルの検索も行なえます。


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B.11.1 ndspell の準備

ndspell は外部コマンドとして Ispell と grep を利用しています。Ispell は対話型のスペルチェックコマンドで、grep は言わずと知れた UNIX ツールです。どちらも GNU の FTP サイトなどから入手可能です。

GNU ftp directory

ftp://ftp.gnu.org/pub/GNU/


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B.11.2 ndspell の設定

ndspell は、次のように設定します。

 
(ndspell)

つまり、それを lookup-search-agents のリストに加えるだけです。オプションその他の特別な設定はありません。


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B.11.3 ndspell の辞書

ndspell 自体が一つの辞書となります。辞書名は変数 ndspell-ispell-program で指定される Ispell コマンドの名前です。タイトルは変数 ndspell-dictionary-title により与えられます。

次の検索法が有効となります。

キーワード検索

検索語をスペルチェックし、誤りがある場合には候補をエントリとして生成。

前方一致検索
後方一致検索
部分一致検索
正規表現検索

パターンにマッチする単語を検索し、エントリを生成。

どの場合も、生成されたエントリは普通に Entry バッファに出力され、それを選択して内容を表示しようとした段階で再検索が行なわれます。実際に試してみて下さい。


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B.11.4 ndspell のカスタマイズ

変数 ndspell-ispell-program により、Ispell のコマンド名を指定します。デフォルトでは "ispell" となっています。

変数 ndspell-grep-program により、grep のコマンド名を指定します。デフォルトでは "grep" となっています。

変数 ndspell-words-dictionary により、スペルを検索する際の単語辞書を指定します。デフォルトでは ‘/usr/share/dict/words’ となっています。

変数 ndspell-dictionary-title により、ndspell 辞書のタイトルを指定します。デフォルトでは "Spell Checker" となっています。

変数 ndspell-search-dictionaries により、再検索の対象とする辞書をその辞書ID のリストとして指定します。デフォルトでは t となっており、この場合、選択されている全ての辞書から再検索が行なわれます。


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