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B.2 ndeb

‘ndeb’ は、電子ブックや EPWING 規約に準拠した CD-ROM 書籍の個人利用に向いた検索エージェントです。eblook という外部コマンドを用いることで、特別な設定の必要なしに手元の CD-ROM 辞書が利用出来ます。

B.2.1 ndeb の準備

ndeb は外部コマンドとして eblook を使用します。eblook とは、電子ブックや EPWING 規約に従った CD-ROM 辞書をアクセスするための簡易検索コマンドです。

ndeb は外部コマンドとして eblook を利用しています。eblook は、電子ブックや EPWING といった規約に従った CD-ROM 書籍をアクセスするためのツールです。

CD-ROM の準備

利用出来る CD-ROM は、一般の書店で購入することが出来ます。大体、数千円から数万円程度で売っています。これから購入する場合には、それが EPWING という規格に従っていることを確認して下さい。パッケージの裏に EPWING というマークが付いているはずです。

CD-ROM は適当なディレクトリにマウントしておいて下さい。ディスクに余裕がある場合には、ハードディスクにコピーしておいても構いません。ただし、コピーが許されるかどうかは著作者に権利があるので、辞書の説明書を注意して読んで下さい。

辞書は eblook に附属の圧縮コマンドで圧縮しておくことも可能です。大体、 1/2 〜 1/3 のサイズにまで縮小されます。

eblook

eblook は次のところから入手可能です。UNIX 版と、MS Windows で利用出来るようにしたバイナリの情報が得られます。

eblook

http://openlab.ring.gr.jp/lookup/eblook/

インストールは適当なディレクトリに行なって下さい。

Appendix

http://www.sra.co.jp/people/m-kasahr/eb/

あるいは利用する辞書の補助パッケージがある場合には、そこで独自に外字の置き換えテーブルが用意されている場合があります。目的の補助パッケージがないか確認してみて下さい。(see section 補助パッケージの利用)

B.2.2 ndeb の設定

ndeb は、次のように設定します。

(ndeb directory)

directory には辞書のあるディレクトリを指定します。

次のエージェント・オプションが利用できます。

:appendix

eblook が利用する Appendix のあるディレクトリを指定します(See (eblook)Appendix)。省略された場合には、辞書オプション :gaiji-table に従って外字が置き換えられます。

:coding

eblook に対する process-coding-system。デフォルトは euc-jp。

次の辞書オプションが利用できます。

:stop-code

辞書の出力の終了コード。一部の辞書では、これを設定しないと表示がおかしくなることがある。FAQ を参照。

例えば次のようになります。

(setq lookup-search-agents
      '((ndeb "/cdrom" :appendix "/usr/local/share/eb/appendix")))

B.2.3 ndeb の辞書

CD-ROM 書籍に含まれる全ての辞書が有効となります。辞書の名前とタイトルは eblook から与えられます。

検索方式は「完全一致検索」「前方一致検索」「後方一致検索」です。 (see section 検索方式のいろいろ)

ndeb はメニューコマンドに対応しています。(see section 特定の辞書を利用する)

B.2.4 ndeb のカスタマイズ

変数 ndeb-program-name により、eblook のコマンド名を指定します。デフォルトでは "eblook" となっています。

変数 ndeb-prompt-string により、eblook のプロンプトを指定します。デフォルトでは "eblook> " となっています。